昼間っからさんざ呑んだ挙げ句、出かけたライブ後に友人に誘われて居酒屋に行ってしまったものだから、案の定ひどく酔っ払ってしまった。翌朝、店に忘れてしまった財布を取りに行く。こんな早い時間の休日に街の方へ来ることもあまりないので、せっかくだからとぶらぶらと散歩。今月いっぱいで閉店する松本パルコにも立ち寄り、気になっていた展覧会『「パルコを広告する」1969–2025 PARCO広告展』を観る。パルコが開業した1969年から現在までの広告ポスターを集めたもので、小池一子、石岡瑛子、山口はるみなど、錚々たる面々の偉大な仕事が並ぶ。知っているものも多かったが、おそらく初めて観て驚いたのは、松本パルコのオープンを告知するポスターに写っているのがジョルジュ・ドンだったということ。
クロード・ルルーシュ監督による『愛と哀しみのボレロ』(以下AKB)は、激動の20世紀欧米をそっくりそのまま物語にしたような映画だが、この大作の魅力がクライマックスでジョルジュ・ドンが踊る『ボレロ』に多くを負っていることは誰も依存がないだろう。かくいう僕もモーリス・ベジャール振り付けの『ボレロ』を最初に観たのは、AKBでだったと記憶している。バレエやコンテンポラリーダンスが好きで、一時期よりは減ったとはいえ今なお舞台にも頻繁に足を運んでいるが、その理由にはベジャール『ボレロ』を初めて観たときの衝撃があるからなのだと思う。2011年には神戸で、2015年には富山でシルヴィ・ギエムの踊る『ボレロ』を観ていて、それももちろん素晴らしいのだけれど、やはりジョルジュ・ドン版を一度は生で観てみたかった。だから、僕は定期的にAKB上映会をすることになる。生きる力が漲ってくる作品。痛飲してやらかしたことなんて、どうってことないと思えてくるのです。