生活綴られ方練習

知らない道

週末は2夜連続でGive mi little more.でライブ鑑賞をする。1日目は我らがTANGINGUGUNのワンマン、2日目には予想外の出会いもあり、大型連休の予兆を感じる。といっても昼間は特に予定もなく、気候もとても良いので、2日とも女鳥羽川の川べりでのんびりとお酒を飲みながら読書するだけで終わってしまう。主に読んでいたのは『世界の「住所」の物語』(ディアドラ・マスク、神谷栞里訳、2020年、原書房)。住所がないスラムで暮らしているために適切な社会保障制度にアクセスできないインドのコルカタや、アパルトヘイトを想起させるアフリカーンス語由来の地名の変更に議論が紛糾する南アフリカ、不動産価格にも影響する住所を莫大な金額で購入することのできるマンハッタンなど、タイトルの通り世界の住所についての物語が綿密な調査に基づいて描かれている。ハノーヴァー朝のヴィクトリア女王の産科麻酔医を務めるなど、社会的な成功を収めたのちも自身もその出身である貧民街に暮らし、コレラの大流行に公共給水ポンプが起因していることを住所から突き止めたというジョン・スノウについてはもう少し詳しく知りたい。本書のなかで、道を尋ねられて地図を描くときに欧米人は道路から、日本人などの東洋人は建物から描き始めるというようなことが書かれていて、そんなものだろうかと思う。試しに松本の地図を書いてみようと思うけれど、意外と位置関係などを把握していなかったり、中心市街地でもほとんど通ったことのない道があったりすることが分かって面白かった。最近は少し内向的な気分でいるので、もっと知らない道にも意識的に出かけていこうと思う。

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