自身と同じ1987年度生まれの友人を定期的に撮影しているカメラマンのmorookamanabuが、僕の写真を撮るためだけに日帰りで松本まで来てくれた。いつも通りの格好、いつも通りの場所で、とのことだったので、4時間にも満たない滞在時間のほとんどを駅前の絶景サイゼリヤで過ごさせることになってしまったけれどよかったのだろうか。とりあえず楽しい時間を過ごした。写真が出品される展覧会『decade 27-37-』については、告知用のInstagramアカウントがあるようなので、どうぞそちらもご覧くださいませ。
週末は映画『美しい夏』を観に塩尻の東座へ行ったり、「信州歴史フォーラム」の講演会『満州は豊かだったか』を聴きに松本市立博物館へ行ったり。満州のことはまだまだ知らないことだらけ。中高生の時分に読んで鮮烈な印象を持ったチェーザレ・パヴェーぜの『美しい夏』だから、長年の間に美化されているイメージも多分にあるのだろうけど、文学作品の「美しさ」を映像作品に置き換える時の難しさを思う。初め『la tenda(カーテン)』という題が用意されていたという本作が書かれたのは戦時下の1940年だから、主人公たちと同じ齢の頃の16歳から19歳の青少年を満州に移送する国策「満蒙開拓青少年義勇軍」が本格化する時期とも重なっていて、まだまだ遊びたい盛りだったろうに、と。黄色い花々が一面に咲いていて、「天国のようだった」という満州引揚者の発言が印象的だった。過去形でしか語り得ない「美しい夏」が、満州にもあっただろうか。