生活綴られ方練習

役割分担

こんなふうにして、いつもいつもあちらこちらへと出かけているのは、単純に旅好きということはもちろんありつつも、やはり世の中の色々なことを知りたいという、こう言ってよければ卑しい性分が理由なのかもしれない。でもそれがいつか何かに活かされたりすることもあるので、いやはや猫をも殺すと言われるものに僕は生かされているなと思う次第。先日は、図書館や器や布などを目的に、佐賀県と福岡県を巡る。伊万里→有田→久留米→太宰府というルートで、福岡市から飛行機で本州へ。1995年に開館したという伊万里市民図書館などは、どんな人がどうやったらこんなに良い図書館ができるのだろうと思わず唸ってしまう。オーセンティックな方法で器や布の生産を続けている無名の人たちなどもそうだけれど、誰かがやらなくちゃいけない真っ当なことを地道に続けている人がちゃんと存在していたという事実に、陳腐な表現ながら感銘を受けるわけです。

福岡市では、学生時代からの付き合いになる友人夫婦と食事。こちらはこんなにふらふらしているのに、そちらはちゃんと働いて2人も子育てしてすごいねという話をすると、「そこは役割分担だから」と言ってくれる。ちゃんとしていない僕は、色々なところに出かけていって、色々なものを知り、色々な人と話すくらいのことは役割として引き受けておかなくちゃいけないんだなと、がらにもなく真面目なことを考えている。たとえば、真っ当なことを地道に続けている人たちの話をもっと知りたいです。

伊万里で食べた呼子の頭足類の活き造り、外套膜を切り刻まれてなお動いていて、そして本当に透明だった。大きな黒い目に何が見えていたのかがとても気になった。

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