生活綴られ方練習

庭の手入れ

前回に引き続いての京都では、京都芸術センターで『Co-program 2025 カテゴリーB「包摂とL」』と、篠田千明さんらの『まよかげ/Mayokage』を観る。前者では、新宿で観た展示がとても面白かった小宮りさ麻吏奈さんが参加されている「繁殖する庭プロジェクト」の作品が、やはり刺激的だった。婚姻届の受理を役所から拒まれ、法的に「家庭」をつくることの許されない2人が、建築基準法上の理由から「家」を建てることのできない土地に、文字通りの「庭」を造るというプロジェクト。

松本に帰った翌朝は、いつもお世話になっている鯛萬の井戸の清掃活動に参加してみた。終わった後には、近くの公民館で参加者向けに鯛萬の井戸の現状についての説明会のようなものがあり、どうやらこっちがむしろ今回の主眼のようだ。いつ行ってもきれいな鯛萬の井戸、常々この「庭」を誰が管理してくれているのだろうと不思議に思っていたが、色々と分かったものだから嬉しい。誰にも知られることなく、知らない誰かのための「庭」をこつこつと手入れし続けられる、そんな尊い人たちに世の中は支えられている。

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