ダムタイプの伝説的作品『S/N』のリマスター版音源がBandcampでダウンロード可能になりました。ミス・グローリアスこと故古橋悌二氏と山中透さんが作曲したものを、このほど山中さんご自身でリマスターしたものになります。せっかくなので、こちらにも一部、Bandcampを埋め込みましたのでどうぞお聴きください。とざいとーざい。
何を隠そう、山中透さんのオフィシャルサイトは僕がコーディングなどをしておりまして、今回もダウンロード販売開始に合わせてトップページの仕様を変更したりしました。こちらのサイトも基本的に僕が手作業で更新していて、その一番のメリットは山中さんの公演情報などが真っ先に入手できるところなどだったりします。ちなみに、現存する日本最古のドラァグクイーンパーティー『Diamonds are forever』を山中さん、もといDJ LaLaとともに主催するシモーヌ深雪さんの最新情報はMixiから得るしかないそうです。
山中さんのサイトについては、いずれ別の人のデザインでちゃんと作ろうという話があって、そのデザインができるまでは「素っ気ない感じで」とのご要望なので、本当にシンプルに作っています。公演情報なども、作品名や日時、場所など最低限の情報をテキストのみで掲載して、後は公式へのリンクを貼るといった感じ。僕としてもあまり複雑なことをするのは大変なのでありがたいのですが、実際、世の中にあるほとんどのウェブサイトというものはこのくらいの「素っ気なさ」でいいんじゃないかという気もしています。格好いいビジュアルを見せるために、ひどく重くなっていたり情報が分かりにくくなっていたりするサイトなどを見ると、なおそう思いますよね。
そりゃたしかに便利なので、今や全ウェブサイトの半数近くがWordPressで作成されているそうですが、たとえば情報がほとんど更新されないショップなどのウェブサイトまでWordPressで作るのはちょっとやり過ぎなのではないかと考えてしまいます。様々な機能が無料で簡単に実装でき、コーディングの知識がなくても掲載情報の変更が比較的しやすい便利さは理解できるのですが、決して少なくない額の費用を制作会社に払って作ってもらったウェブサイトが、メンテナンス費用までは払えずにバージョンアップされないまま放置され、たかだか数年も経ないうちに困った状況になってしまっているサイトをいくつか見てきて、なんだか不憫に感じたものです。WordPressの問題というよりは、制作会社の姿勢の問題ともいえますが、いわゆるエクセル方眼紙を使い続ける人が減らないのと似たような理由で、もっとほかに簡単便利なツールが用意されていないことが一番の原因なのでしょう。
さにあらば。誰にとっても痒いところに手が届くお手軽ツールを提供することはできませんが、その都度その都度で相談しながら更新し続けていくような、小回りの利くサイト運営のお手伝いならできますよ、といった流れで主に友人たちのウェブサイトに携わり始めたのはいつのことだったか。かつてはあんなにも近くにいたあの青い鳥を、たくさん開いたタブのなかにいまだに探してしまうマイクロブログサービスの現状も鑑みるに、私企業が持つ一つのプラットフォームに依存することの居心地の悪さもありましょう。もちろん完全にイチからというわけにはいきませんが、できるだけ中身が理解できるかたちでウェブサイトを作ってみたいなという方がいらっしゃいましたら、一緒にやりましょう。勉強させてもらいますよってに。どんな小さなプロジェクトでも構いません。案外、「素っ気ない」こと以外も少しはできたりしますので。