涼しくなってきた今なら京都も過ごし良かろと、実の姪ルース・チャイルズが踊るルシンダ・チャイルズ初期作品集や、東本願寺の能舞台で演奏するテリー・ライリーを観に。ジャドソン記念教会でも作品を発表していたルシンダ・チャイルズは、文献から想像する通りのポストモダンらしいアンシアトリカルで理知的な小品集。しとしとと降る雨がまた能舞台の雰囲気を盛り上げていたテリー・ライリーは、途中から土砂降りの中で寒さに耐えながら聴くことになってしまうも御年88歳になる巨匠の姿を拝めただけでも良しとする。また、どちらも客席で懐かしい人との再会があり、こちらもとても嬉しい。やはり、あの頃の京都があってこその今の自分だと再認識する。
それにしても、4月のサリフ・ケイタ@金剛能楽堂といい、これまでにも増して京都のコンテンツ量がすごいことになっている気がします。KYOTOGRAPHIE、KYOTO EXPERIMENTに加えてAmbient Kyotoまで、こんなレジェンド級のものばかり打ち込んでくるとなると、こちらの心が持たなさそう。そして、それ以上に財布が持たない。良いものにたくさん触れられるのはありがたいけれど、かねてからの物価高に円安も相まって仕方のないこととはいえ、どのイベントも結構な高額チケットになっていて、せっかくの素晴らしい作品なのに生活に余裕のある人にしか届かなくなってしまうのであれば、それはちょっと本末転倒じゃない?と不安な気持ちになったりもします。地獄の沙汰も金次第とは申しますが。
辛気臭い話ばかりしていても埒が明きませんので、閑話休題。テリー・ライリーの後は友人ダンサー合田有紀さんと野村香子さんの結婚パーティー?の二次会に滑り込ませてもらう。あまり晴れがましい席に馴染まない性分ではありますが、木屋町のさざんか亭六角店の上階にある宴会場で、普段作品でしか人となりを知らない人たちの意外なカラオケなども聴けて楽しかった。勝手に京都のコンテンポラリーダンス界を背負って立つお二人だと思っているので、末永く幸せになってほしい、そして実力に見合ったお金もちゃんと稼いでほしいと心から思っています。