Give me little more.でも時々ライブをしている辻村豪文さんやKUDO AIKOさんが出演するということで、『MIKUSA MEETING』を観に信毎メディアガーデンへ行く。音楽家の佐藤公哉さんが中心となって、各地の郷土芸能、民俗芸能をヒントに現代の音楽作品や舞踊作品を創作していく『MIKUSA PROJECT』の報告会のようなかたちで、終演後は大石始さんらの登壇するトークイベントもあった。お祭りはあまり得意でないけれど、土地の生活に根ざした芸能というものには関心があるので、こういう試みは興味深い。信州アーツカウンシルの助成事業でもあるようで、南信州地域を主なリサーチの場としているそうだ。
キセルとしての活動で知られる辻村さんは、松本に移住してからなのか「The instant Obon」名義のソロ活動をしていて、これがすこぶる良いです。古い民謡や能の謡の音源に自作のトラックを合わせ、本人はドラムを演奏するというスタイルで、いつもいつも「なぜこれとこれが合うのだろう」思わせられる不思議なグルーヴがとても気持ち良い。東郷清丸バンド編成時のコーラスなどもしているAIKOさんは、小さな体からは想像つかないパワフルかつテクニカルなボーカリストで、発声している音の1オクターブ低い音を響かせる唱法「カリグラ」の話などをよくしている。やはり東北の民謡を使った作品もあり、それもとても良かった。
民謡というと石田千さんのエッセイ『唄めぐり』(新潮社、2015年)が有名で、僕も仕事でお世話になっている人に勧められて読んだものですが、飲んで歌って踊って全国を旅するのはさぞ楽しかろと羨ましい気持ちになったことを覚えている。誰かやるときは誘ってください、飲む担当でついて行きます。