生活綴られ方練習

本当にフィレンツェにいます

丸1ヶ月にわたるイタリア滞在も折り返しを過ぎて、フィレンツェにいる実感がようやく出てきた。

19日。ミラノの空気にやられた喉をいたわる日。フィレンツェ郊外にある「エッセルンガ(Esselunga)」というスーパーに行く。「ルンガ」は「長い=(Long)」だけど、「エッセ」は「S」字でありBe動詞「essele」ということで、「長く生きる」という意味も込められているそうだ。

20日。観念して、というのが正しいのか、ウフィツィ美術館に行く。いやはや。フィレンツェ生活も後半になってようやく来れたという感じ。心の準備ができていたかといわれると分からないけれど、人生の一時期、フィレンツェにいたということがこの記憶があることで納得できるような気がする。

21日。お昼にサンタンブロージョ市場でランプレドットを食べるほかはずっとPCに向かって仕事をする。読書や勉強に勤しむ地元民にまぎれて夕暮れまでずっとオブラーテ図書館にこもりっきりで、こんな風にして過ごすとき、街が街であるということを一番感じる。

22日。エトルリアについてもう少し知りたくなって、フィレンツェから少し離れたアレッツォを訪れる。ウフィツィの設計や、いわゆる『列伝』の執筆で知られるジョルジョ・ヴァザーリが住んでいた家が、美術館として公開されている。ヴァザーリが本当に生きてここで生活を送っていたということが不思議な感じ。

23日。ずっと雨が振り続けるなかフラ・アンジェリコが修道士として居住していた修道院を美術館としているサン・マルコ美術館に。天気のせいか観光客もまばらだったので、静かな気持ちで「ベアート・アンジェリコ(福者アンジェリコ)」を堪能。雨のそぼ降るフィレンツェの町並みとフラ・アンジェリコの穏やかな印象が、僕のなかできれいに結びついた。

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