長野県大町市で開催されている『北アルプス国際芸術祭』の関連イベントとしてテニスコーツのライブがあった。野外ライブとのことで、生憎の空模様であったため開催されるか心配していたが、急遽「いっしアートスペース」という場所に会場を移して、無事に開催の運びとなる。アートスペースとはどんなものかと思っていたら、元々はパチンコ店だったという建物を空き家再生させた場所で、現在は主に「スラックライン」という綱渡りとトランポリンを合わせたようなスポーツの練習場となっているそうだ。初めて見るタイプのアートスペースだ。
テニスコーツを呼んだ芸術祭出展作家の船川翔司さんは、松本に移住してきた詩人の池田昇太郎さんa.k.a.池ちゃんが大阪で運営していた山本製菓というスペースでもよく展示していたそうで、池ちゃんもスタッフのような感じだし、PAはGive me little more.の新美正城さんが担当しているし、見知った面子ばかりでリラックスしたムードでライブを堪能した。池ちゃんとは、テニスコーツの追っかけとばかりに札幌に長期滞在していた2017年の『札幌国際芸術祭(SIAF)』でも何年かぶりにばったりと再会したよしみもあり、そういう意味でも思い出深いライブになった。
ライブ後半には雨も上がって、当初の会場予定だった船川さんの作品が展示されている大町公園に皆で移動。思ったよりも寒くなくて、お酒も回ってきて、野外ライブはとても気持ちがいい。終演後、新美さんらと喋っていたらテニスコーツのさやさんに「会ったことがある」と話しかけられ、人見知りの大緊張をしながら「ただのファンで、やたらライブに行ってるから見たことあるだけだと思います」と、しどろもどろで何だか言い訳めいたことを口走ってしまった。思えば、札幌、東京、神戸、広島でライブを見たことがあるアーティストというのも珍しい。京都や大阪では見たことがないのは意外といえば意外だ。