浅間温泉のわいわい広場 音泉いちごハウスというところで、年若い友人たちがイベントをやるというので、どんなものかと見に行く。とりあえず野外で音楽がかかっていて楽しい。少し肌寒いけれど、屋外で昼間っから酒を飲みながら音楽を聴いてする読書は良いものです。夜はGive me little more.に移動して、滝口優作さんたちが出るライブへ。滝口さんのライブを聴くのは童謡『たきび』を演奏していた昨年の10月以来か。昼からしこたま飲んでいたため、あまりライブの記憶がないのが残念。
翌日は松本CINEMAセレクトで『ノーアザーランド 故郷は他にない』を観る。パレスチナのことというと、より惨たらしい状況のガザばかりが注目されるが、本作はヨルダン川西岸地区の現状を伝えるドキュメンタリー映画だ。知っている顔もちらほらと見かけ、客席もそこそこの入りで、関心の高さがうかがえる。こういうのも本読みデモなどの活動の成果なのだろうし、すごいことだ。シリアのアサド政権崩壊で、ますます中東情勢がどうなるか分からない。侵略も虐殺も戦争もご勘弁。
イスラエルとアラブ諸国との国交正常化がトランプ大統領主導で進められて「アブラハム合意」なんて呼ばれているが、サウジアラビアが「パレスチナ国家の樹立なしには国交正常化はあり得ない」という立場を改めて示したのは、パレスチナにとってはかろうじて希望の持てる話だろう。いまだにアルコールが厳しく制限されているほど厳格なワッハーブ派の国家であることを思えば当然とも思えるが、そういつまでも安心していられるかとも思ってしまう。というのも、2022年のことだったか、サウジアラビアが2月22日を新たな建国記念日として制定したことが気がかりで、「2がたくさん並ぶ日だ」「にゃんにゃんの日だ」などとうかうかしていられない。従来の建国記念日は文字通り、サウジアラビア王国の設立が宣言された日とのことだが、新たに制定された第2の建国記念日というのは、サウード家とワッハーブ派の協力関係からなる現在の王国が設立される以前の、サウード家にとって重要な記念日らしく、ワッハーブ派の存在感が弱まっている証左のように思える。実際に、サウジアラビアはインバウンドにも力を入れようと、観光客に限った話かもしれないがアルコールの解禁も遠くない将来に実現しそうだという話もあるようで、そのこと事態は個人的に歓迎するんだけれど。ワッハーブ派の厳格性は、長年サウジが女性による車の運転を許可していなかったことからも分かる通り、近代的というには程遠く、特に女性の権利のことなどを思うと個人的にはとても受け入れられない。反面、サウジの世俗化がパレスチナ民にとっての希望を失わせるものになるかもしれないということを、僕はどのように考えれば良いのだろう。