生活綴られ方練習

きっときっと 又来てね 素敵な私の 夜の訪問者

今年も利賀の季節、『SCOTサマー・シーズン2025』へ。昨年に引き続きの京都の先輩らに加えて、6月に一緒に二条城へ行ったお転婆プリンセス御一行とも合流して、楽しい旅路に。「イツデモ上機嫌!」のSCOTは、今年で利賀村での活動が50周年ということもあり、いつになく来場者が多い。『世界の果てからこんにちはⅠ・Ⅱ・Ⅲ』が一挙上演され、鈴木忠志さんのトークもいつにも増して冴えわたっていて、晴れやかな気持ちになる。

2日目の日中は「おわら風の盆」で有名な越中八尾に足を延ばして、ちょうど風の盆を終えたばかりの静かな町並みを楽しむ。越中八尾というと風の盆ばかりが取り沙汰されるが、そのような祭りを生み出した土壌を育んだものとして「曳山祭」なる祭礼行事があったことを「曳山展示館」を訪れて知る。茶目っ気たっぷりな林秋路の絵も可愛いが、実物の曳山の展示およびその解説が興味深い。曳山の装飾の多くが、中国の故事や日本神話など歴史や文学に題を採っているとのことだが、解説を見ないと、いや解説を読んでも分からないものも多々ある。伝統芸能に詳しい顔ぶれだったこともあり、自分の教養のなさに歯がゆい思いをした。話題に上った「西行桜」のことなども知っていたはずなのに、咄嗟に出てこない。ともあれ鯉に乗って池から姿を現した琴高仙人の人懐こい表情がグッド。

SCOTの演劇はさることながら、普段は仕事に育児に忙しい人たちと演劇祭を口実に集まって、スナックへ出張ったり夜通し語り明かしたりできることがやはり嬉しかったりするのです。「はてこん」こと『世界の果てからこんにちはⅠ』で使用される楽曲、小川順子の『夜の訪問者』が頭から離れない。

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