前回は利賀村のことばかり書いてしまって、その帰路について書けませんでした。昨年はのんびりと松本に帰れたのだけれど、今年は仕事があり北陸新幹線であっさりと東京に入り、数日をメガロポリスで滞在していた。そして2日ばかり松本に帰るも、またすぐ東京へという過密スケジュール。なぜこんなにも慌ただしくしているのか分からない。仕事だったり遊びだったり、仕事になりそうな遊びだったり、遊びになりそうな仕事だったり。
純然たる仕事の話はさておき、遊びになりそうな仕事の話でいうと、アート好きの、けれど文章を書いて報酬を得る仕事などはしてこなかった友人に書き物をしてもらうということを少し試みている。僕とは好みが重なるようで結構違うところもあり、またSNSなどにアップしている文章に実感がこもっているのが好もしく感じて、ダメ元でお願いしてみた。ダンス好きなので、一緒にインバル・ピントを観たりして、その後そのまま飲みに行って、みたいなこともできる貴重な友人である。東京の美大卒だからといっていいのか、僕のまったく知らないコミュニティの情報もキャッチしているところも頼もしい。まだお互い探り探りなのでおはもじですが、島袋道浩さんの展示についての記事が公開されたのでご一読いただけると嬉しく思います。
島袋さんの『音楽が聞こえてきた』以外にも、シアター・イメージフォーラムで『デビルクイーン』を観たり、森美術館の『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』に行ったり、松本では毎度おなじみGive me little more.で『Robert Millis (Sublime Frequencies, Climax Golden Twins) Japan Tour 2024 松本編』と、コンテンツが充実というか氾濫している日々で。けれども告解するならば、武道館での小沢健二のライブがメインコンテンツだったのです。
今春には『今夜はブギー・バック』30周年ということでライブをしていたオザケンとスチャダラパーですが、ブギー・バックが30周年ならアルバム『LIFE』も当然30周年ということで、「LIFE再現ライブ」と銘打たれたライブが武道館で開催された次第であります。服部良一大先生のお孫さん服部隆之さんはじめ、スチャダラ以外にもヒックスヴィルやスカパラダイスオーケストラのメンバーなど、『LIFE』収録のメンバーが揃ったライブで、「エモい」とはこういうことをいうのでしょう。『LIFE』以外の楽曲も少しあって、渋谷毅先生によるピアノで『旅人たち』からの『大人になれば』なんかも。でも、一番のご褒美は、ほぼフルコーラスで演奏された『天使たちのシーン』でしょう。このあたりは話せばキリがないので、このあたりでやめにします。『天使たちのシーン』は歌詞をじっくり読みながら聴いてほしい曲とだけ。
オザケン前には武道館と同じく九段下にあるイタリア文化会館で展覧会『カルロ・スカルパ / 関谷正昭 設計と写真に見る庭園』を。あの仙台で亡くなったスカルパです。ライブ翌日は、宿近くの東中野に本屋『platform3』が新しくできたことを野中モモさんのTweetでたまたま知り。とても良い書店でした。その後、シアスター・ゲイツをおかわりして松本に帰宅。ブラックミュージックを改めて知りたいと思う。