山本アキヒサ展『丹光』のオープニングのために関西へ。前日に前乗りし、大阪のあべのハルカス美術館で『空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン』を観る。映像作品が可愛い。翌日は大阪・京都を満喫すべく、道頓堀今井本店で一杯ひっかけてから阪急電車で京都、鴨川べりでしばらく懐かしい時間を過ごす。百万遍が恋しくなって向かう途中で立ち寄った吉田寮では、日本語が堪能過ぎるイギリスからの留学生から寮と大学の裁判の経緯について教えてもらう。一緒にいた中国四川省からの留学生は林業が専門とのことで、CLT材の可能性などについてしばらく歓談。2人とも高い専門性を持ちながら、ふらっとやってきた人間に獲得言語でそれについて話してくれるのだがらありがたい。やっぱり相変わらず面白い大学で安心した。
楽しい会話に花を咲かせてしまって、『丹光』会場へ急ぐ。オープニングは合田ユウキさんによるパフォーマンスが山中透さんの音楽で。ユウキさんの大きな身体が狭そうにしていて、それはそれで良いのだけれど大きな舞台で踊っているユウキさんを久々に見たい気持ちにもなる。知った顔ばかりの会場から自然と打ち上げに流れる。左京区の夜があまりにも左京区の夜だ。
翌日は堀川五条のhoka booksに再訪。2階にも書棚が配されたほか、渋めの古本が充実しており、前回訪れたときよりもさらに良くなっている。アキヒサさんの師匠にあたる野村仁も参加した『人間と物質』展などでも知られる中原佑介の『見ることの神話』 (1972年、フィルムアート社)などを落手。昨夜はパフォーマンスであまりしっかりと観られなかったため、改めて『丹光』会場へ。5月11日までなので、皆様もぜひ。
ちょうど1年ほど前に観たエリック=マリア・クテュリエと土取利行さんとのライブを企画した人が、今回はエリック=マリアと山本精一さんによるライブを開催していて、当日ダメ元で連絡して何とか滑り込ませてもらう。開演時間も迫っているのにタクシーも捕まらなくて、土砂降りのなか吉田山を越えたものだから疲労困憊。激しい即興演奏が終わり静まり返った会場の外で跳ねる雨音が心地良い。上演後も宴は続く。打って変わって快晴の翌朝、バルコニーから見えるモクレンがきらきらしていた。