早いものでもう5月。まつもと市民アーツコレクティブが主催する展覧会『⾵のおとずれ〜三代澤本寿とその時間〜』の関連イベント、『図と譜〜三代澤本樹作品を聴く』に出かける。渡辺裕紀子さんの楽曲を、Give me little more.でもおなじみの柳沢耕吉さんと中川文太さんが演奏するというもの。気持ちの良い5月の松本、古民家でかすかな音楽に耳を澄ましたり、窓から見晴るかす雄渾な山々を眺めたりして夏休みみたいな気持ちになる。建物の西側に立ち並ぶ竹林からの木漏れ日が使い込まれた板間に揺れていてきれいだと思う。
大型連休らしく久しぶりの人によく会う日々。富山から来た親子とは長野駅で待ち合わせて、ぶらぶら歩きながら善光寺や長野県立美術館に。子供が喜びそうだと入った『鈴木敏夫とジブリ展』は、古い資料などの展示も多く、それほど子供向けでもなかったかもしれない。娘さんはこの春から中学生と聞いて、光陰矢の如しとはよく言ったものだ。そりゃあ僕も37歳になるわけです。せっかくの旅でも普段通りの遠慮がちな彼女に、今どきの中学生の喜びそうな物が全然分からないおじさんは、散歩中に目に付いて関心を持っていそうなものを片っ端からお土産にしてしまう。
翌日は、大学の後輩が白馬から松本へ遊びに来る。学生時代はバスケットボールに熱中し、ここ数年はスキーのためにシーズンの間だけ白馬に滞在しているという、僕の周りにはあまりいないタイプの彼とは、在学中もキャンパスでたまに顔を合わしたときに少し世間話をする程度の間柄だったが、数年前に彼がスタッフをしてたKYOTOGRAPHIEでばったり再会。お互い信州にいる時間が多いことが発覚したものだから、いつか向こうでも会いましょうという社交辞令とも取れるようなふんわりとした約束を交わしていたのが、本当に連絡をくれたので嬉しい。
去年も一昨年もそうだったが、世間様がたくさん移動する大型連休はのんびりと松本に構えていて、信州にやってくる懐かしい人々を待ち構えているのがやはり良さそうである。