生活綴られ方練習

5回目の夏

関西からの松本移住組で示し合わせて、今年はちょくちょく通っている「すし典」にお邪魔する。予約時間までに少し時間が空いたのだけれど、NHKラジオR1では野球中継をしているから聞けないし、図書館も早々と閉館時間になってしまって、居場所がない。どう過ごそうかと街をほっつき歩いていると「松本ぼんぼん」というお祭りに出くわす。1970年代に誕生したこの長野県下最大の夏祭りについては、話にはずっと聞いていたが、どうやら毎年ちょうどこの時期に松本にいなかったようで、5回目の夏にしてようやく初めて見ることができた。街の中心部の車道にいくつもの連が並んでいて、こんなにもたくさんの人たちが普段の松本の一体どこで暮らしているんだろうと考えて、その日常と非日常の混ざり具合が、すし典を待たずに歩き缶酎ハイで先に始めてしまった僕を少し楽しい気持ちにさせる。祭りの気配だ。

週末はもう嫌になるくらいのうだるような暑さだったけれど、日曜の夕方にざあっと大雨が降ったと思ったら急にひんやりとした夜の空気が気持ちいい。涼しい夜をそぞろ歩いていると松本で一緒に仕事もするカメラマンの友人にばったり出会い、馴染みのスナックへ行くことに。松本も5回目の夏ともなると、こういうことが起こるから面白い。

< 前の記事へ