生活綴られ方練習

針を落とす、ページをめくる

金曜日はいつものGive me little more.でKarolina Beimcikさんというポーランド出身のミュージシャンのライブに行ったら、これがとても良かった。共演の柳沢耕吉さんとは彼がアメリカ留学していた頃からの付き合いだそうで、2人のセッションもさることながら、最後にKUDO AIKOさんや辻村豪文さんを交えた4人の編成があって、とても心地良い時間。ヴィスワヴァ・シンボルスカを引用した楽曲もあって、帰ってから本棚を探してみたが『シンボルスカの引き出し』(つかだみちこ、2017年、港の人)が見当たらない。どうやら実家に帰った際に置いてきたらしい。同じくポーランドのオルガ・トカルチュクも、『昼の家、夜の家』(小椋彩訳、2010年、白水社)だけ見つからないが、こちらはなぜだろう。誰かに貸しているのだったか。

翌日は金沢を拠点に活動しているアーティストのASUNAさんが企画する『リスニングルーム・カポ 第五十七回 松本編』に。色々な人が選んだ楽曲を一緒に聴くというイベントで、柳沢さんや松本CINEMAセレクトにも関わっている野崎敦子さんMARKING RECORDSのrikoさん、『工芸の五月』のオフィシャルブックで一緒に仕事をしたnuさんなどの登壇する第一部に参加する。皆、面白い音楽を知っていて楽しい。柳沢さんご紹介のSusan Alcornというペダル・スティール・ギターを演奏するミュージシャンが気になる。ペダル・スティール・ギターが何かはあまりよく分かっていない。

音楽の話といえば、前回書いた三木さんのイベントに行った際、何度か会ったことのある三木さんの音楽友達が、前に僕が話した『それで君の声はどこにあるんだ』(榎本空、2022年、岩波書店)を実際に買って読んでくれたようで、薦めたものをちゃんと読んでもらえたことが嬉しい。さらには榎本さんの『音盤の来歴――針を落とす日々』(2025年、晶文社)まで買ったとのことで、僕もまだ買ってなかったので恐縮してしまった。というわけで、本屋です。『音盤の来歴』のほか、『企業博物館とは何か』(古田ゆかり、2023年、青弓社)、『古代中国の日常生活』(荘奕傑、小林朋則訳、2022年、原書房)、『そのとき、日本は何人養える?』(篠原信、2022年、、家の光協会)、『日経サイエンス別冊280 リスクの未来学 予測不能時代を考える8つの視点』(日経サイエンス編集部編、2025年、日経サイエンス)を。佐倉統先生との共著もある古田ゆかりさんによる企業ミュージアムについての本は、今抱えている仕事の助けになりそう。古代中国については、普通に歴史を勉強したくて書棚を見ていたんだけど、庶民の生活を描写しているこちらが面白そうだったので。シリーズで古代ギリシャや古代エジプトのものもあるようです。残りの2つはTwitterを眺めていて気になっていたもの。前者は、米不足の話などに関連して、篠原さんのポストをだらだらと見てしまうことが多く、だったら1冊読んでしまった方が理解も進むだろうと。日経サイエンスを買うのも久しぶり。「核武装は安上がり」なんて宣う人がいましたが、核リスクについての記事が掲載されている本誌を読んだらいいと思う。ほかにも、砂マフィアやグリズリー、魔女狩りなど、興味深い記事が並んでいる。

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