生活綴られ方練習

そういう季節

忘年会シーズンの東京へ。僕以外に誰もアルコールを飲まない忘年会を終えて、まだ少し飲み足らないなと、宿を取っていた千駄木〜駒込〜白山あたりをふらふらしていて、何となく気になった立ち呑み屋に入る。本棚にボードレールと辻嘉一が隣り合って並んでいたり、サイ・トゥオンブリーやアンゼルム・キーファーの作品集が無造作に置かれていたりして、楽しい空間。お酒も安くて気に入ったので、近所に住む友人たちを誘って翌日も来ることにした。

東京帰りは新幹線で上田に移動して、直近の仕事で出会ったキュレーターの池田佳穂さんが不定期に開催している池田BARに立ち寄る。何度か来ている上田だったが、旧北国街道柳町通りの方には初めて行った。コトバヤという古本屋で、かの中野幹隆さんが編集していた雑誌『季刊パイデイア』などを落掌。おなじみ「犀の角」では、藤原佳奈さんらによる「アートプロジェクトひとひと」の『ひととひとの不思議なカタチ』というイベントがやっていたので、こちらにも顔を出す。

今回もたくさんの人に会って、しこたま飲んでしまった。お転婆プリンセス的な人とは大井町で昼間から、いつもお世話になっている夜行性の友人は驚くべきことに東京から夜中に上田までやって来て。疲れ果てて帰った松本、絶景サイゼリヤで一息を入れていたら、友人がワインを飲みながらの読書をしに来ていて、親近感を覚える。「また一緒に飲みましょうね」と、いつもの緩やかな約束の交わし合いに「年内に」の言葉が加わって、少しだけ約束が確かになった気分になる。そういう季節ですね。

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